スマホからフードデリバリーができる「LINE WOW」が、11月20日にオープンしました。第1弾として、高級店の「限定ランチ」デリバリーをスタートさせています。

「LINE WOW」、iPhone版アプリが登場! 

LINE WOWのサービスローンチを記念し、各界著名人とLINE代表取締役社長・森川亮との連続対談を実施しています。

今回は、構成作家として数々のヒット番組・ヒットコンテンツを生み出してきた才人・小山薫堂さんです。グルメ雑誌に連載したり、150年続く京都の老舗料亭・下鴨茶寮の経営も手がけるなど、食に関するこだわりは人一倍である小山さん。対談はさながら企画会議のようでした。



小山薫堂(こやま・くんどう)
放送作家・脚本家。『カノッサの屈辱』『料理の鉄人』など数多くのテレビ番組を企画。初の映画脚本「おくりびと」で第81回米アカデミー賞外国語部門賞を獲得。食に精通し、若き料理人の才能を発掘するコンペティション「RED U-35」では総合プロデューサーを務める。下鴨茶寮主人、東北芸術工科大学企画構想学科学科長など活動は多岐に渡り、熊本県のPRマスコットキャラクター「くまモン」の生みの親としても知られる。



森川亮(もりかわ・あきら)
LINE代表取締役社長。
 

LINE WOWの特製弁当を実食



森川: 「LINE WOW」の第一印象はいかがですか?

小山: サービス自体も面白いですけど、それ以上に「LINEが今までに構築したシステムを上手に使いながらやる」っていうのがすごいと思います。今、巷でデリバリーサービスが流行ってるじゃないですか。僕が代表をつとめる下鴨茶寮も東京でデリバリーをやろうかと考えているところだったので、まさに。

森川: LINEはユーザー数の多さが強みですからね。電話より気軽で、いつもLINEをやっている延長上で注文ができます。
 



【今日のお弁当】ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴーの「フレンチフルコースBOX  "Solo"」
小山さんに召しあがっていただくのは、東京・広尾にあるフレンチの名店、ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴーの「フレンチフルコースBOX  "Solo"」。その日にしか入らなかった新鮮な食材、数に限りのある食材などを使った、デリバリー用のスペシャルメニューです。
 




彩り豊かなトマトファルシー。


フォアグラのプレッセバルサミコソース。


「美味しいです」と感想を語った小山さん。


小山: ひとつ思うのは、クリエイターズスタンプのように、一般の人が自分のお弁当を売るほうが、実はLINEに合ってるんじゃないかなって(笑)。

森川: ははあ、キャラ弁とかですね。

小山: 個人で弁当を作ってLINE WOWで売りだした人が、月間いくら売り上げてついに店を持った――みたいな話になったら面白くないですか。YouTubeに人気者が現れたように。今は、LINE側からレストランに声をかけて提携してもらってるんですよね?

森川: そうです。




小山: だったら逆に、お店自身が登録してお弁当を売れるようにしてもいい。個人が弁当を出品するよりも、衛生管理面でクリアすべきハードルは低いですし。

森川: その日に入った食材によって、メニューを変えたりもできますね。

小山: 予約にキャンセルが出たときには、即LINE WOWで売れます。

森川: リアルタイムに情報が更新されて、「残りあと2つ」みたいに表示されるわけですね。たしかにタイムセールスって有効なんですよ。今、LINE@(ラインアット)という、お店用の公式アカウントを運用してるんですが、セールの時に写真を撮ってアカウント登録者に送ると、すごく効果があるんですよ。

ケーキじゃない文化を開拓したいんですよ



小山: LINE WOWは企業のプロモーションツールとしても使えそうです。たとえば、味の素が新しい冷凍食品を出すとして、「スペシャルコロッケ弁当」を都内1000食限定で作りますとアナウンスする。それをLINE WOWでデリバリーしてもらうんです。いわゆる広告メニューとしての位置づけ。

森川: クックパッドさんがやられているような手法ですね。

小山: 映画のプロモーションでもいい。以前、『大統領の料理人』っていうフランス映画が公開されたとき、都内のレストランで劇中に登場する料理を期間限定で食べられたんです。これを一歩進めて、料理と鑑賞券を一緒にデリバリーする試みとか。

森川: それこそ、小山さんプロデュースでお願いしたいです(笑)。
 



小山: 僕、ケーキじゃない文化を開拓したいんですよ。

森川: と言いますと?

小山: 日本って、誕生日にしろクリスマスにしろ、とにかくケーキじゃないですか。でも自宅でパーティーするときに、皆が皆ケーキを持ってきちゃっても困りますよね。もっとこう、おせちみたいな、バースデープレートっぽいものを注文するのが当たり前になるといいかなって。

森川: おせちですか。お正月の?

小山: 今日のア・ニュさんのお弁当は、ぱっと見、バラエティプレートに近いじゃないですか。これは価格1万円ですが、何人かで取り分けられる、なんなら5万円くらいの「日常のおせち」として売ってもいい。ケータリングの簡易版というか。もはや「お弁当」という概念ではないので、「お弁当」と呼ばないほうがいいかもしれませんけど。

森川: 「お弁当」と呼ばないほうがいいですか。

小山: 「お弁当」だと、温かいものを期待させちゃう。でもおせち料理って作りたてじゃないし、ケータリングに温かいものはあまり期待しないけど、おいしいものはおいしいでしょう。ア・ニュのようなフレンチも、作りたてかどうかは、味とさほど関係ないですからね。後編に続く
 


小山薫堂さんのオフィスのホワイトボードに掲げられていた言葉。


【撮影/森本菜穂子、構成/稲田豊史】

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