二恋10

西麻布の路地に面したビルの1階。目立つ看板はなく、控えめに「二戀」(にこ)と表札がかかっている。「いとしいとしといふこころ」と書く「戀」という字は「恋」の旧字体。なんともロマンチックな店名である。

店内はカウンター席のみで、1日1組限定で予約を受け付けているという、まさに隠れ家のような浪速割烹の店だ。メニューは1万1000円~のおまかせコースのみ。

二恋9

グラマラスの森田恭通氏が手がけた内装も、どこか艶っぽく、大人の色気が漂う。とくに印象的なのは板場の後ろの壁面。ステンレスの板にプラチナと銀の合金を滴状に固着させた京都の芸術家・近藤高弘氏のアート作品がインテリアの一部になっているのだ。

浪速割烹は、関西圏の料理でも京料理とは一味ちがう。「京の持ち味、大阪の食い味」と言われるが、公家文化が栄えた京の料理が塩分を控えて素材の味を前面に出しているのに対し、商人の町だった大阪では塩と醤油を上手に使って奥行きのある味に仕上げるようになったのだとか。

二恋8

料理長の橋元氏は、大阪で生まれ育ち、大阪の割烹で修行を積んだ。二戀のオープンに合わせ、東京にやってきたのは5年前。「世界的に見ても東京の料理のレベルは高い。大阪で磨いた技で勝負してみたかったんです」。都内には京懐石の店は数多あるが、浪花割烹の店はまだ少ない。少数派だからこそやりがいを感じた、と橋元料理長は言う。

まったく縁のない東京での仕事は苦労も多かった。毎朝築地の市場に通って中卸店と関係をつくった。最初は相手にされなかったが、それでも毎日顔を出す。そのうち、店の前を通ると声をかけてもらえるようになった。いまでは「いい魚が入ったよ」と連絡がくることも多くなった。

二恋5

出汁用の鰹節も、築地の店で毎朝かいてもらっている。雑味のない澄んだ味を求めて、血合いのない本枯節の背身だけを使う。昆布と合わせ、鰹の華やかな風味がたった大阪らしい出汁をひく。 冷凍された食材は使わない。調味料も、着色料や保存料は一切使っていないものだけを厳選している。

「いい食材に出会うとテンションがあがる」という根っからの料理人の橋元氏が生み出す料理は、「天下の台所」と謳われた上方料理の技と心意気を受け継いでいるのだ。 

二恋3

2011年から4年連続で有名ガイドブック1ツ星をキープしている二戀は、現在、料理長の橋元氏ただひとりで店を切り盛りしている。

食材の仕入れから仕込み、調理、接客、片付け、清掃まで、すべて料理長自らが手をかける。「なにからなにまで自分でやっているからこそできる心配りはあるけれど、やはりしんどいと思うときもあります。いずれは厨房に何人かのスタッフを入れて、いまとはまたちがった二戀の世界をつくりたいですね」。

LINE WOWでは、二戀謹製の「四季菜弁当」が、1日10食限定(配達可能日/数量 要確認)で注文できる。

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お店の予約ができない時も、名店の味を召し上がれ。

●店舗情報
二戀
 
営業時間
6:00pm~
不定休
※完全予約制
※1日1組限定
 
住所
東京都港区西麻布4-2-9 シーズンズ西麻布 1階

電話番号
03-3498-3330

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